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本郷の古書店「大学堂書店」4月末閉店 90年の歴史に幕

「大学堂書店」

「大学堂書店」

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 文京・本郷三丁目交差点、「かねやす」の隣のショッピングモール奥にある古書店「大学堂書店」(文京区本郷2)が4月30日、およそ90年にわたる営業に幕を下ろす。

「大学堂書店」店主の横川泰一さん

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 1932(昭和7)年創業の同店。創業時の店舗は東大前の本郷通り沿いにあった。先代の横川精一さんは博物学者・南方熊楠(みなかたくまぐす)のために文献収集などもしており、店舗には当時の書簡なども飾られている。

 目録による通信販売を手掛けていた現店主の横川泰一さんは、「本郷三丁目交差点に近い現在の店舗ビル前に古本のワゴンを置いたところ、よく売れることが分かり、1階奥の現在の場所に空きが出たのを期に1987(昭和62)年ごろに開店した」と話す。後に東大前の店舗が建物の建て替えのため立ち退きとなり、現在の店舗に統合した。

 横川さんは「本郷通りの古書店は医学や法律などの学術書を専門に扱う店が多いが、当店では文庫本や美術書、写真雑誌など楽しみながら本を選べるように幅広いジャンルをそろえている」と話す。「かつて本郷には出版社も多くあり、デザイナーや装丁家が写真集や美術書を買っていくことが多かった」とも。「本好きなお客さんが5時間も本を眺めていたことがあった。車いすで入れる場所にも棚があるので、障がいのある方も時折来ていた」と思い出は尽きない。

 「同業者がネット(ツイッター)で閉店の告知を出してくれて、それを見て来てくれる人がたくさんいるので驚いている。中には学生時代によく来た、という人も」と横川さん。

 営業時間は10時~19時(土曜・祝日は~18時)。日曜定休。営業最終日まで、1,000円以上の購入で3割引きにしている。

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