東洋大学社会貢献センター（文京区本駒込1、03-3945-7635）が現在、4月21日から始まる公開講座の受講者を募集している。

　同大創立者の井上円了が提唱した「大学の教育を広く民衆に届ける」志に沿い、明治から令和の現在まで公開講座として引き継ぐ同大学。コロナ禍の影響により、昨秋に引き続き、「ハイブリッド型公開講座」として、同大白山キャンパス（文京区白山5）での対面講座に加えてウェブ講座も行う。

　講座は、「江戸幕府の将軍たち」（5月8日ほか）、「英語演説を読み解く」（5月14日）、「化石レプリカで学ぶ地球生命史」（5月22日）、「村上春樹の小説を味わう」（5月29日ほか）、「幕末維新の古文書を読み解く」（7月2日ほか）など13講座を開講する。同センター・エクステンション課の担当者は「コロナ禍の影響で巣ごもりが多くなってしまった地元の皆さまに対して、公開講座で何ができるかを考えた」と話す。

　特に小学生などの子どものいる家庭に向けて、「親子で一緒に楽しく学べる体験型講座を提供できれば」との思いから、「化石レプリカで学ぶ地球生命史」を企画した。三葉虫（古生代）やアンモナイト（中生代）の本物の化石を使ってレプリカを作製するとともに、1億年を10センチとして全長4.6メートルの地球生命史年表を作成して地球の46億年の歴史を振り返る内容。「親子で工作しながら、生命の神秘に触れていただければ。親子ではなく大人だけの受講も歓迎」と呼び掛ける。

　参加申し込みは同大学のウェブサイトで受け付ける。締め切りは各講座開講日の1週間前まで。