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文京・本郷の東洋学園大でシンボル壁画の企画展 謎解きイベントも

東洋学園大のシンボル壁画「岩間がくれの菫花」

東洋学園大のシンボル壁画「岩間がくれの菫花」

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 文京・本郷の東洋学園大学(文京区本郷1)で現在、「モザイク壁画竣工60周年記念ミニ企画展」を開催している。

「モザイク壁画竣工60周年記念ミニ企画展」展示の様子

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 本郷通りと白山通りを東西に結ぶ壱岐坂通りに面した同大1号館の正面西壁に施された同壁画「岩間がくれの菫花」は、建築家の今井兼次さんがデザインと制作指導を担当した作品。アントニオ・ガウディの影響を受け、日本にガウディを紹介した人物としても知られる今井さんの「フェニックス・モザイク」と呼ばれる作品群の一つで、タイルに加えて当時の学生や卒業生らが持ち寄った陶器の破片が用いられているのが特徴。2007(平成19)年に文京区・文の京(ふみのみやこ)都市景観賞「景観創造賞」を受賞し、パブリック・アートとして親しまれている。

 同大は1961(昭和 36)年、旧東洋女子短期大学の開学10周年を祝して学園のシンボルとして同壁画を完成。モザイク壁画は全5点制作したが、2007(平成19)年の校舎建て替え時に「岩間がくれの菫花」を残して解体された。

 今回の企画展では、今井さんの構想スケッチや、校舎建て替え時に失われた4作品の保存用断片など当時の資料を展示する。同作品を含め全国5カ所にある今井さんのフェニックス・モザイク作品の写真展示も行う。

 展示会場の同大史料室では、「東洋女子歯科医学専門学校」として1926(大正15)年に創立した同大の歴史をたどるパネル展示や、当時の歯科道具展示などを常設している。

 11月15日からは、企画展に合わせた謎解きイベント「フェニッ クス・モザイクの秘密」を行っている。同大1号館1階受付で配布するリーフレットの質問に答えた正解者に先着で記念品を贈呈する。

 開催時間は9時30分~16時30分。土曜・日曜・祝日・年末年始・大学休館日は閉館。入場無料。1号館1階受付で入館手続きが必要。1月28日まで。

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