春日局(かすがのつぼね)の菩提寺として知られる「麟祥(りんしょう)院」(文京区湯島4、)で10月15日、春日局を追善供養する「春日忌」が開催される。
地元寺院が地域と連携して開催する同イベント。本堂で法要行事と歴史学者の福田千鶴さんによる特別講演「春日局と江戸城大奥女中のキャリア」(要事前申し込み)が行われるほか、「狩野探幽画掛軸」の鑑賞ができる。
境内では、丹波市、真岡市、津和野町の物産展、地域商店の出店、春日忌限定の和菓子販売、親子で楽しめる縁日出店などを行う。春日忌限定の御朱印頒布も行う。境内は出入り自由で、ベビーカーでの来場にも対応する。
麟祥院は2018(平成30)年、春日忌を百年ぶりに復活させ、一般の人々が参拝しやすいよう地域連携行事として初開催した。その後はコロナ禍で開催を見送ってきた。
実行委員会副委員長の大道寺勇人さんは「近隣との関係を地道に築きつつ、地域の新たな催しとして年々認知度が増していた春日忌だが、残念ながら2年続けて開催を見送った。実行委員会ではその間も話し合いを続け、今年は3年ぶりの開催に漕ぎつけた」と話す。「当日は湯島本郷の名店や春日局公ゆかりの地の物産店なども出店する。多くの来場を心待ちしている」とも。
開催時間は10時~16時。特別講演観覧申し込みは麟祥院(TEL 03-3811-7648)まで。電話で受け付ける。