
児童書の出版社「フレーベル館」(文京区本駒込6)が4月2日、本社前にアンパンマンの絵本や月刊絵本を扱う自動販売機を設置した。
同社では、以前からショールーム来場者から絵本を買いたいという要望が寄せられていたが、スタッフを常駐させるのが難しいことから自動販売機の設置を検討していた。しかし、適した機種が見つからず実現していなかったという。
自販機は子どもが商品を見て選びやすいよう、前面パネルを透明化。本が傷まないよう梱包材で包む工夫も施した。商品は随時入れ替え、月の変わり目には月刊誌の新刊も並べる。
保育事業部保育戦略チームリーダーの武田匠さんは「ショールームの来場者が『土産』に絵本を持ち帰れるようにしたかった」と設置の背景を説明する。「キンダーブック」編集長の建石智子さんは「幼稚園や保育園などを通じてしか購入できなかった月刊絵本を、一般の方にも届ける方法を10年以上前から探していた」と振り返る。
自販機では、書店では流通していない月刊絵本「キンダーブック」3冊と、アンパンマンをテーマにした絵本3冊の計6冊を販売。決済はキャッシュレスのみで、交通系ICやクレジットカードなどに対応している。
設置は、2026年3月までを予定。