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小石川「傳通院」で名人戦決勝 女子将棋小中学生頂点目指す

「中学生女子将棋名人戦」決勝、赤松育実さん(左)と矢内里奈さん(右)

「中学生女子将棋名人戦」決勝、赤松育実さん(左)と矢内里奈さん(右)

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 浄土宗無量山「傳通院」(文京区小石川3)で8月17日、「マイナビ出版杯 第19回小学生・第17回中学生女子将棋名人戦」全国大会が行われた。主催は日本女子プロ将棋協会。

「小学生・中学生女子将棋名人戦 全国大会」傳通院本堂で行われた決勝戦

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 大会は午前に同院・繊月会館で予選を行い、午後は本堂に会場を移して決勝トーナメントで優勝を争った。全国8地区とオンライン大会を勝ち抜いた小学生12人、中学生12人、計24人が集まり、日本一の座を懸けて熱戦を繰り広げた。

 同大会は同協会設立以来毎年行われ、小学生部門が19回目、中学生部門が17回目。多くの棋士やアマチュア上位選手を輩出してきた歴史ある大会で、女子将棋界の登竜門とされる。

 傳通院での全国大会は昨年に続き2回目。同院は徳川家ゆかりの女人寺として知られ、将棋教室の運営実績もあることから決勝の舞台に選ばれた。決勝戦では協賛企業からはかまの衣装が提供され、参加者は和装姿で対局に臨んだ。

 寺務長の井村真則さんは「徳川家ゆかりが深く、女性との縁も深い歴史あるこの寺で、子どもたちが対局に臨むことに意義を感じる。参加した皆さんにとって良い思い出の場所になってほしい。歴史に刻まれるような名勝負を期待している」と話す。

 主催の日本女子プロ将棋協会代表理事で棋士の中倉宏美さんは「傳通院の本堂ではかま姿で盤に向かう姿が日本の伝統文化を体現する光景となった。今後も有望選手の発掘・育成に努め、女の子同士の交流や意欲向上につながる機会として本大会をさらに磨いていきたい」と話す。

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