
根津の「まちの学び舎 ねづくりや」(文京区根津2)で8月22日~24日、「浪江町フェア」が行われた。
会場では、福島県浪江町の食材を使った料理の提供、特産品の販売のほか、浪江町で研究活動を行う大学の取り組みを紹介するプレゼンテーションなどを行った。
期間中、鈴木酒造店の日本酒「磐城壽(いわきことぶき)」、ランドビルドファームの「サムライガーリック」、柴栄水産のシラスや干物、名物・なみえ焼きそばなどの地元食材を使った料理を提供。物販コーナーでは、ブランドタマネギ「浜の輝」、なみえ町ポテト、なみえ焼きそばソース煎餅など地元の特産品を販売した。
23日には、特別企画として「浪江で研究がアツい! 浪江×大学研究プレゼン大会」を実施。東大の「浪江空き家リノベーションプロジェクト」「復興デザインスタジオ」、慶応大生が制作したドキュメンタリー映画「あるけあるけ 浪江町、未来への歩み」などの取り組みを紹介した。
浪江空き家リノベーションプロジェクトの冨井治弥さんは「活動学生同士の親睦を深められたのはもちろん、なぜ浪江町で多くの学生が生き生きと活動し実際に手を動かす『当事者』になるのか、そのヒントが得られた」と話す。
ねづくりや店主の鶴元怜一郎さんは「浪江町をフィールドに根を張って活動を続ける東大生の冨井さんとの出会いから、今回のフェアが実現した。浪江町とのゆかりの有無を問わず、さまざまな方々が同じ場に集い、交流が生まれることに改めて大きな意味を感じている」と話す。「毎月開催する『地域連携フェア』を通じて、文京区内の他の店や地域のプレーヤーとも連携しながら、文京区と全国各地をつなぐ拠点となれるよう、取り組みを続けていく」と意欲を見せる。