歯科医療総合メーカー「ジーシー」(文京区本郷3)が10月7日、本社内に一般向けの「歯科情報ギャラリー」を開設した。口の健康の大切さを伝える場として、同社の社是を象徴するアート作品も取り入れた空間となる。
1921(大正10)年創業の同社は今年で104年を迎えた。近年、口の健康はむし歯や歯周病への対応だけでなく、かんで飲み込み栄養を摂取することや会話を楽しむことなど、「人生を豊かにする役割全般に注目が集まっている」という。
同社健康安全・広報課課長の篠原卓也さんは「口腔機能の衰えは食事や会話に影響するため、口の健康は生活の質につながる。創業から100年を超え、本社ビルの増築を機に、より多くの方に口の健康の大切さと当社の社是を伝える場を設けた」と話す。
ギャラリーでは、「口と全身健康の関連性」「予防の大切さ」を紹介するほか、歯ブラシを中心とした予防製品を展示し、実際に手に取れるようにする。歯科治療の様子を模型で紹介するコーナーを設けるほか、乳幼児期から高齢期までの各ライフステージにおける口の変化とで必要な口腔ケアを示すパネルも掲出して、生涯にわたる口の健康管理の大切さを伝える。
館内には、デジタルテクノロジーによるアートで知られるチームラボの作品も設置。同社の社是「施無畏(せむい、相手の立場に立って考え行動する)」を象徴する空間として導入した。
篠原さんは「このギャラリーを通じて、より多くの人に口の健康に関心を持ってもらえれば」と期待を込める。
見学は月曜・火曜限定。入館無料。事前予約制。一般ギャラリーは小学生以上(小学生は保護者同伴が必要)、チームラボの作品は中学生以上(中学生は保護者同伴が必要)が対象。