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本郷の旅館・鳳明館が改修前写真コンテスト 思い出の一枚を募集

明治期に建てられた旅館・鳳明館の客室。流木をあしらった柱と赤い座布団が特徴的な和室で、改修工事前の今の姿を参加者と記録する

明治期に建てられた旅館・鳳明館の客室。流木をあしらった柱と赤い座布団が特徴的な和室で、改修工事前の今の姿を参加者と記録する

 本郷の旅館「鳳明館」(文京区本郷5)が現在、改修工事を前に思い出の写真とエピソードを募る「鳳明館フォトコンテスト」を行っている。

改修前だから見られる龍宮風呂のタイルアート

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 同館は1898(明治31)年に学生向けの下宿屋として建てられた。かつて本郷一帯には下宿が500軒以上あり、その面影を今に伝える木造建築。昭和初期に旅館へ改装され、深川の木場から集めた銘木を使って各部屋を異なる造りに仕上げた。2000(平成12)年に国の登録有形文化財に指定されている。

 フォトコンテストを企画したのは、鳳明館と奈良県を中心に古民家の再生・活用事業を手がける「narrative(ナラティブ)」(奈良県奈良市)。同館の改修にあたり、工事前の今の姿を広く記録に残そうと企画を立ち上げた。長年全国から旅人を迎えてきた同館には「修学旅行で泊まった」「初めての上京で訪れた」など来館者一人一人の記憶があるが、旅館として慌ただしく営業する中で館側に残る写真は少なく、宿泊客が持つ写真や思い出を集めることにしたという。

 応募は、過去に同館を訪れた際に撮影した写真と当時のエピソードをセットで投稿する形式で、期間中は何度でも応募できる。集まった写真とエピソードはウェブサイトでの情報発信に活用するほか、改修後の運営にも生かす。

 同社広報担当の浦山志穂子さんは「単なる写真収集ではなく、体験や記憶を立体的に残すための取り組み。写真にエピソードを添えてもらうことで、その場で過ごした時間や関係性まで共有できる」と話す。改修後については、「過去の記憶と新しい体験が重なり続ける場所でありたい。集まった写真やエピソードは新しい取り組みの中で紹介していきたい」と意気込む。

 応募期間は4月30日まで。

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