文京・湯島の文化庁国立近現代建築資料館(文京区湯島4、TEL 03-3812-3401)で7月21日から、企画展「ル・コルビュジエ×日本 ―国立西洋美術館を建てた3人の弟子を中心に」が開催される。
ル・コルビュジエ(1887-1965)は、モダニズム建築の基礎を築いた人物で、フランク・ロイド・ライトやルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエとともに「近代建築の三大巨匠」として知られる。西洋建築の模倣から始まった日本の近現代建築が独自の発展を遂げる過程で、ル・コルビュジエの作品と思想は多大な影響を及ぼした。
同展では、日本の近現代建築において、ル・コルビュジエがどのように発見・受容され展開したのかを、パリのアトリエで学んだ3人の弟子たち(前川國男、坂倉準三、吉阪隆正)の建築資料や翻訳書籍から検証するとともに、日本にあるル・コルビュジエ唯一の実作である「国立西洋美術館」の建設経緯と建築の魅力を紹介する。
会期中、シンポジウムやギャラリートークの開催も予定している。詳細は後日同館のウェブサイトで発表する。
開館時間は10時~16時30分。企画展のみの入館は同館のウェブサイトから事前申し込みが必要(平日のみ)。都立旧岩崎邸庭園と同時観覧の場合は同園から入館でき、事前申し込み不要。旧岩崎邸庭園の入園料(一般=400円)が必要となる。11月8日まで。