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文京・本郷で東大生が企画「さようなら菊水湯見学会」 姿を消す銭湯の思い出

代表の嶂南達貴さん(左)と広報の下家賢さん(右)

代表の嶂南達貴さん(左)と広報の下家賢さん(右)

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 文京区本郷の今年9月に閉業した銭湯「菊水湯」(文京区本郷4)で10月24日、「さようなら菊水湯見学会」が行われた。

菊水湯に寄せられたメッセージ

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 同所の閉業に当たって思い出やエピソードを集める活動を行っていた東大生有志の「さようなら菊水湯プロジェクト」が企画した同イベント。代表の嶂南達貴さんは「僕たちの活動の趣旨は、建物を残す、次につなげるというもの。建物自体の保存は難しいが、菊水湯での良い思い出を記録し共有することで、記憶という形でつなげていければ」と話す。

 当日は、会場内に閉業に伴い集められたメッセージやエピソード、銭湯にまつわるうんちくなどを展示。東京大学の廣瀬・谷川研究室が全天球カメラを使って記録した銭湯内をiPadで見られるブースも設置した。

 見学会では、壁一面に描かれた富士山のペンキ絵、脱衣所や浴場、普段は見ることのできない釜場などを公開。来場者からは「(男女の浴場の違いを見て)こっち側はこうなっていたんだ」など思い思いの声が聞かれた。

 菊水湯を使ってきた人たちに感謝の気持ちを届けるとともに、その記録や保存、成果の公開により、菊水湯の記憶を後世に残すことを目的に活動してきた同プロジェクト。広報担当の下家賢さんは「このプロジェクトで集まったメッセージや活動の記録などを冊子にしてまとめあげるつもり」と明かす。冊子の発行をもって、同プロジェクトの活動には区切りをつける。

 今後は、近隣の大学の研究室や企業なども参画する「菊坂のキオク」実行委員会と連携し、保存や公開の方法などを検討していく予定。

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