講談社野間記念館(文京区関口2)で現在、企画展「横山大観と近代日本画の巨匠たち」が開催されている。
同館は、講談社創業90周年事業の一環として 2000年4月に設立された。講談社の創業者・野間清治が、大正期から昭和初期にかけて収集した美術品を主体とする「野間コレクション」を所蔵。横山大観をはじめとする近代日本画家の作品をはじめ、近代洋画、彫刻、陶磁器や、画家に直接依頼して収集された6000点もの色紙群など、日本近代美術史の流れを俯瞰(ふかん)できる内容となっている。
同展では、横山大観をはじめ新たな日本画の創造と開花に取り組んだ、近代日本画壇の巨匠たちの作品世界を紹介する。主な展示作品は、横山大観の「春雨」「白鷺ノ図」、下村観山の「竹林賢人」、木村武山の「光明皇后」、安田靫彦の「春雨」、小林古径の「平重盛」、小茂田青樹の「四季花鳥」、上村松園の「惜春之図」 など。
そのほか、京都画壇の大立者として四条派に諸派や洋画の研さんまでも加えて独自の画風を確立した竹内栖鳳の「古城枩翠」や、自然と人の営みを漂う詩情のもと描いた川合玉堂の「渓村秋晴」も展示される。
開館時間は10時~17時。月曜・火曜休館(祝休日の場合は水曜以降に振替休館)。入館料は、一般=500円、学生=300円(小学生以下は無料)。5月17日まで。