アンティーク着物で大正時代の「美人画モデル」に-ロマン写真館

まるで竹久夢二の美人画モデルのような完成写真

まるで竹久夢二の美人画モデルのような完成写真

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 弥生美術館(文京区弥生2)に併設する「カフェ港や」で、着物姿で写真を撮ってもらえる「ロマン写真館」が、月に1度開催されている。

ロマン写真館での撮影風景

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 「ロマン写真館」は、スタイリストの岩田ちえ子さんと写真家の首藤幹夫さんによる撮影ユニット。和装スタイリングを手掛ける岩田さんが、「女性は誰でも着物を着ると『美人画のモデル』のようになれる」と気付いたことから始まった。「美しい着物姿を写真に収めて大切な記念の1枚にしてもらいたい」という思いで、2012年4月から続けている。

 参加者は、竹久夢二の美人画のモデルをほうふつとさせるヘアメークと着物で撮影に臨む。撮影時に着用する着物や小物は、事前に参加者の顔写真やイメージから岩田さんがセレクトしたもの。ヘアメークも写真も全てプロの手による見立てで、参加者に「女優になった気分」を体感してもらうことが狙い。

 岩田さんは、「当日はロマン写真館のスタッフも大正時代のカフェの女給衣装や写真技師スタイルでお客さまをお迎えして、一緒に作品を作り上げるような気持ちで臨んでいる」と話す。参加者とコミュニケーションをとりながら時間をかけて撮影をする中で、「その人らしい本来の美しさや表情、しぐさ、たたずまいを引き出したい」という。

 今後の展開については「日本各地の竹久夢二、高畠華宵に関する美術館や、古い町並み、和洋折衷の建物などはもちろんですが、着物が似合う風景を再発見できるような場所で開催したい。また、大正ロマン(モダン)的美意識を再認識することで、今を生きる人々の心に潤いをもたらし、私たち日本人の美意識の再確認をしたいと思っている。展覧会も開催したい」と話す。

 撮影料は、1人での撮影の場合、女性=3万円、男性=2万円。カップルでの撮影の場合は、女性=3万円、男性=1万円。5月17日開催分の予約は3月17日の19時から受け付ける。

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