みずほ銀行根津支店(文京区千駄木2)で8月19日、小学生を対象とした金融教育プログラム「子どもサマー・スクール」が開かれた。子ども7人と保護者6人が参加し、名刺交換や1億円の札束を持ち上げる体験などを通じて、お金や銀行の仕事について学んだ。
同支店は8月2日、開設から100周年を迎えた。同プログラムは、みずほ銀行が夏休み期間に全国の店舗で開催している金融教育の取り組み。根津支店では、100周年の節目に合わせて開催を希望し、今回の実施につながった。
副支店長の中崎豊さんは「根津で仕事をしていると、地域との接点の深さを感じる。地域に溶け込んでいくことが望ましい」と話し、地域に根差した活動への思いを語った。
プログラムの冒頭、川本潤支店長が根津の歴史を紹介した。区内にある同行4支店のうち、根津支店は100年にわたり地域とともに歩んできた。現在の建物は1962(昭和37)年に建てられたもの。1階は天井が高く、ワンフロアに窓口などの業務スペースを集約した昔ながらの造りが今も残っている。
子どもたちはカードに名前を書いて名刺を手作りし、行員と人生初の名刺交換に緊張した面持ちで臨んだ。「銀行の仕事って何だろう」の講義ではクイズの出題に次々と手が挙がり、写真を見て渋沢栄一の名前を言い当てる子どももいた。この日集まった子どものうち、銀行に来たことがあるのは1人だけだった。
教室の前方には、この日のために用意した1億円の札束が置かれた。普段は支店の金庫にも置いていないという束を一人ずつ抱え、その重さを確かめた。グループ会社のみずほポシェットが開発したお金のおけいこアプリ「PochettePlus(ポシェットプラス)」を使った店長体験では、「上等なジャガイモ」と「普通のズボン」を仕入れ、いくらで売るかを相談して全て売り切り、売り上げを銀行に預けるところまでを学んだ。
最後は教室を出て店内を見学。ATMの裏側では紙幣が詰まったときの直し方を教わり、貸金庫では扉の内側をのぞき込んだ。
1億円の束を抱えた小学6年の平井正浩君は「いつも自分が持っているバッグと同じくらいの重さだと思った」と話す。母親の平井ひまりさんは「ATMの裏側や貸金庫の内部は普段は決して見ることができない。子どもにとってとても貴重な体験になった」と振り返る。
中崎さんは「子どもたちがこれからの日本の経済を担っていく。その一助になれば」と話す。