小中学生の女子日本一を決める「マイナビ出版杯 第20回小学生・第18回中学生女子将棋名人戦」全国大会が8月22日、浄土宗無量山「伝通院(でんづういん)」(文京区小石川3)で開かれた。主催は日本女子プロ将棋協会。
全国8地区の大会とオンライン大会を勝ち抜いた小学生12人、中学生12人の計24人が出場した。午前は予選リーグ3回戦、午後は決勝トーナメントで日本一を争った。全局をネット中継し、プロの棋戦と同じように棋譜も配信した。
小学生の部の決勝は、共に関東甲信B大会を勝ち上がった東京の5年生、森本麻友さんと三嶌和さんの顔合わせとなった。予選リーグに続く再戦を森本さんが制した。3位には渡邊陽向子さん(東京・6年)が入った。
中学生の部は、東北大会代表の高橋一花さん(福島・2年)が優勝した。決勝の相手はオンライン大会を勝ち上がった山本怜奈さん(愛知・2年)で、こちらも予選リーグで当たった相手との再戦。3位は近間穂澄さん(石川・2年)で、上位3人はいずれも中学2年生が占めた。
同大会は同協会設立以来毎年開き、小学生の部が20回目、中学生の部が18回目を数える。多くの棋士やアマチュア上位選手を輩出してきた歴史ある大会で、女子将棋界の登竜門とされる。
伝通院が全国大会の舞台となるのは3年連続。徳川家ゆかりの女人寺として知られ、将棋教室の運営実績もあることから会場に選ばれた。両部門の決勝は金色の装飾が施された本堂で行い、はかま姿の代表2人が寺の関係者らに見守られながら盤に向かった。
同協会代表理事で棋士の中倉宏美さんは「真剣な表情で一局一局に向き合う姿を、とても頼もしく感じた」と振り返る。「勝敗だけでなく、大会を通して同世代の仲間と出会うこと、将棋を楽しむ時間そのものを子どもたちの大切な経験にしてほしい。これからもたくさん将棋を指して、それぞれのペースで自分らしく成長していってほしい」とエールを送る。