文京区の若手建築家らでつくる「文京建築会ユース」の活動紹介展「まちつぎ 100の手法」展が8月20日、文京シビックセンター(文京区春日1)1階のギャラリーシビックで始まる。
区内で廃業した銭湯の物品で2020年に作った「銭湯山車」。春日かいわいを巡行
同団体は、区内の建築士らでつくる文京建築会の若手組織として2011(平成23)年に発足した。以来、銭湯や旅館、喫茶店、狛犬など、身近にありながら深く知られてこなかった地域の資源を発掘し、発信する活動を続けてきた。2019年に開いた「まちつぎのつぎ」展の続編に当たる。
「まちつぎ」には3つの意味を込めた。記憶や歴史を発掘してまちを継ぐ「継ぎ」、これまで交わらなかった人やものをつないで新しい価値を生み出す「接ぎ」、さまざまな人と協働して次世代の地域の姿を考える「次」。
展示では、15年間の活動を「発掘」「記録」「編集」「表現」「発信」「活用」「連携」の7項目に分類し、地域に向き合う独自の手法として紹介する。
転機になったのは2012年の銭湯調査。建築空間への興味から始めた調査だったが、取材を進めるうちに地域の人の居場所としての役割に引かれ、その銭湯が失われつつある状況も目の当たりにした。同団体代表の栗生はるかさんは「建築や都市空間を、そこに住まう人々と共に地域の生態系として捉えるきっかけになった」と話す。
会場では、今年14回目を迎える「文京・見どころ絵はがき大賞」の応募作品展も同時に開く。テーマ賞の「文京のおっ!」他、公募した絵はがき作品が並び、22日13時からは表彰式を行う。会場の一角では都立工芸高校の生徒による展示も行う。
栗生さんは「視点を変えれば、見慣れた日常はまだまだ面白がれることであふれている。少しのアクションで未来につながるきっかけにもなると発見してほしい」と呼びかける。
開催時間は10時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。今月23日まで。