東日本大震災の津波で被災した宮城県石巻市の大川小学校の裁判を追ったドキュメンタリー映画「生きる 大川小学校 津波裁判を闘った人たち」の上映会が8月30日、誠之小学校(文京区西片2)で開かれる。主催は地域の防災に取り組む「ご近所 de BOSAI」。
上映会は同団体の「BUNKYO 防災つながり隊プロジェクト」の一環で、2回目。映画は、2011(平成23)年の震災で児童74人と教職員10人が犠牲になった大川小の遺族が起こした訴訟の経緯を記録する。学校の事前の備えに加え、宮城県と石巻市が是正を指導しなかった不備も認め、約14億3600万円の賠償を命じた仙台高裁判決が2019年に確定した。監督は寺田和弘さん。
前回の上映では、参加者から「学校が子どもの最期の場所になってはならない」といった声が上がり、子育て世代からは「朝、元気な姿のわが子が、学校の判断によって命を奪われるというのは、親として最もつらい」という感想も寄せられたという。
手話入りのDVDを上映し、誠之小学校では英語版DVDを見られる部屋も設ける。前回はろう者から「初めて手話入りのDVDを見た」という声が寄せられた。同団体代表の北尾昭子さんは「特別な配慮ではなく、みんなが同じ情報を受け取り、一緒に考えるための基本的な環境づくり」と話す。
9月6日には、訴訟の代理人を務めた弁護士の齋藤雅弘さんを講師に招き、オンライン学習会「大川小学校津波被災事件から学ぶ防災」を開く。裁判で何が争われたのかを、法律の視点から学ぶ場として企画した。北尾さんは「大川小学校で起きたことを知った、で終わらせないでほしい」と話す。
上映時間は、12時15分~14時45分。上映後に寺田さんのトークを予定。参加無料。