東京ドームシティ(文京区後楽1、TEL 03-3814-0109)の宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)で現在、映画「君の名は。」を手掛けたアニメーション監督・新海誠さんとコラボレーションした2周年記念特別展「新海誠が描く宙(ソラ)展」が行われている。
期間中、国際宇宙ステーション(ISS)と同程度の室温設定になる「シアター宙」
新海監督の作品に「宇宙」や「空」の描写が多く登場することや、同映画にも登場する彗星(すいせい)など、親和性の高さから実現した今回のコラボレーション。同映画のロケハン写真から風景描写が出来上がるまでの制作過程や新海監督が「宇宙への思い」を話したオリジナルインタビューなどが公開されている。
そのほか、彗星をテーマに専門家がその魅力と謎を解説する「彗星のナゾと魅力」、過去の新海監督作品に登場する宇宙のトピックスをJAXAが解説するコーナーなどを設け、宇宙ミュージアムの視点から作品を読み解く。
新海監督は、2002年に個人制作した短編アニメーション「ほしのこえ」でデビュー。緻密で美しい風景描写と登場人物の心情を描くストーリーに高い評価を得ており、2013年に発表した「言の葉の庭」はドイツのシュトゥットガルト国際アニメーション映画祭で、長編アニメーション部門のグランプリを獲得した。
期間中は「宇宙の穴、冷えてます!」キャンペーンを同時開催。館内に数百個の風鈴を飾ったり、「シアター宙」では室内の温度を国際宇宙ステーション(ISS)と同程度に設定したりするなど、宇宙をモチーフにした涼やかな雰囲気の演出を行う。
同館担当者は「新海監督関連の展示会はこれまでもさまざまな場所で開催されているが、TeNQは宇宙ミュージアムなので風景の中でも空・宇宙にスポットを当てた。当館ならではの視点でより新海監督作品や宇宙の魅力をお客さまに紹介できれば」と話す。
開館時間は11時~21時(土曜・日曜・祝日・特定日は10時~)。入館料は、一般=1,800円、学生=1,500円ほか。4歳未満入館不可。11月6日まで。