跡見学園女子大学(文京区大塚1、TEL 048-478-3333)で8月7日、女子大生によるリユース・ファッションショー「ATOMI GIRLS COLLECTION 2016」が開催された。
「最先端のファッション誌スタイルをリユースアイテムで!」をメインテーマに企画された同イベント。生活環境マネジメント学科に所属する2年生15人と3年生13人が古着を再利用し、1970年代の懐かしのファッションから今どきの最先端ファッションまでを再現したファッションショーを行った。企画は、同大のオープンキャンパスの一環。2011年より新座キャンパスで開催されていたが、反響の大きさを受けて、今回初めて文京キャンパスで開催した。
企画、広報、舞台演出、ヘアメークからモデル出演まで、学生自身の手で行った。4カ月の準備期間の中、チーム分けして作業を分担し、あるチームは国会図書館でファッション誌の創刊号から最新号までを研究、実際にファッション誌の編集部やプロのスタイリストに指導も依頼したという。
雑誌「ViVi」で1980年ごろに掲載されていたファッションを再現した2年生の高塚菜奈さんは「今日着ているジャケットは、私の幼稚園入園の日に、母が実際に着ていたもの。もともとは肩パットが入っていたが、今回は現代風に少し小さくしてみた」と、服にまつわる思い出を披露した。
環境や社会と共生するビジネスを学ぶ同学科。横井由利准教授は「近年、ファストファッションの流行により、環境破壊や過酷労働などの問題も取り沙汰されているが、ファッションとは本来楽しむもの。問題を難しく捉えすぎるのではなく、楽しく考えるきっかけにしてほしい」と呼び掛けた。