
文京区とイノカが運営する中高生向け居場所「アクアベース」(文京区後楽2)が5月7日、JR飯田橋駅近くにオープンした。
水生生物や環境問題について学び、考える機会を提供する同施設。
アクアベースは「AQUARIUM(アクアリウム)」と中高生の活動拠点「BASE(ベース)」を組み合わせた施設名で、学校や家庭とは異なる「第三の居場所」として中高生の自主的な活動を支援する。
施設内の水槽では、サンゴやサメ、ゲンゴロウ、アマモなど多様な水生生物が生息。飼育が難しいとされる生物の観察や飼育に関わる体験を通して科学に触れる機会を設ける。iPadを貸し出すほか、ホワイトボードも用意し、学習や創作活動に活用できる。
イノカ役員の松浦京佑さんは「小さなきっかけや面白いと思ったことを共有してほしい。好きなものに気づくきっかけをしまいこまないで、いろいろな人たちと共有できるような場所にしたい」と話す。
オープニングセレモニーで加藤裕一文京区副区長は「中高生の居場所というだけでなく、自然に対する興味関心が湧く場所であってほしい」と期待を示した。
5月10日には「サンゴ礁ラボ」と題した中高生向けイベントも予定。平日の放課後や休日に訪れ、生物観察や自習、友人との交流などができる。定期的にイベントを開くほか、中高生自身がイベントを企画する機会も提供する。
利用対象は区内在住・在学・在勤の中高生。開館時間は15時~19時(土曜は13時~18時)。月曜・火曜・木曜・日曜休館。入館無料。