文京シビックセンター（文京区春日1）で現在開催中の「家をつくろう展4」で7月3日、現代建築家が考える1/20スケールの「サザエさんの家」が公開された。

現代建築家が考えた「サザエさんの家」

　建築家との家づくりのプロセスを紹介する展示を各地で展開している同展は今回で4回目。主催の「家をつくろう会議」メンバーは、「自分らしいオリジナルの家で人生を豊かに過ごしてほしい」との思いを共にした、石井秀樹さん、杉浦充さん、都留理子さん、長谷部勉さん、村田淳さんら5人の建築家で結成する。

　今回は、「もし現代の建築家がサザエさん一家から家の建て替えを依頼されたらどんな家を建てるのか」とのテーマに挑戦する。同展を通じて、建築家が普段どんな発想で家を設計するのかを楽しみながら感じてほしいという。

　設計に当たっては、実際に「サザエさんの町」である東京都世田谷区桜新町の街なみを視察し、サザエさんの家の特徴である長い縁側を現代建築にどう取り入れていくのか議論を重ね、共同でプランを構築したという。

　公開された模型では、「縁側とちゃぶ台」に注目。「サザエさん一家にはいつまでも仲良くちゃぶ台を囲んでいてほしい」と家の中心にちゃぶ台を設置。また縁側のもつコミュニケーションの場としての機能にも注目し、「家中を縁側で囲んだ」設計となっている。

　このほか、実際の家づくりに使う模型や図面などを展示し、建築家と家をつくる際のプロセスを疑似体験できる。

　開催時間は10時～18時。入場無料。ギャラリーシビック展示室1Bで7月5日まで。