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文京・本駒込の東洋文庫ミュージアムで「はじめての製本体験」ワークショップ

手順を説明する学芸員の篠木さんと、鈴木陽三くん家族ら参加者

手順を説明する学芸員の篠木さんと、鈴木陽三くん家族ら参加者

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 東洋文庫ミュージアム(文京区本駒込2、TEL 03-3942-0280)で11月3日、「はじめての製本体験」ワークショップが開催された。

手のひらサイズのノート制作に挑戦

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 製本の知識を学びながら、簡単な手順で上製本のオリジナルノートを仕上げる約90分の同プログラム。当日は製本の種類や部位の名称についての説明から始まり、好みの色の表紙や見返し紙などを選んで、手のひらサイズのノートを制作した。本文(ほんもん)には同館特製のメモパッドを使用し、同館の蔵書にちなんだデザインの蔵書票を貼ってノートを仕上げた。

 当日は小学生から80代までの参加があり、家族で参加した小学2年生の鈴木陽三くんは、「ボンドで貼るところが難しかったけれど、自分で本が作れるなんてすごいと思った」と仕上がった作品を大切に持ち帰った。「学校の勉強だけでなく、いろいろな体験をさせてあげたい。ミュージアムで物作りの体験もできるのはうれしい」とお母さん。

 同プログラムは、同館学芸員の篠木由喜さんが企画。「現代では工場で作られた本が書店に並ぶのが当たり前と思われているが、実は本は手作りできるということを知ってほしかった」と篠木さん。東洋文庫所属の修復士から手ほどきを受け、手軽に楽しめるワークショップに仕立てたという。

 同館ではほかにも来館のきっかけになればとさまざまなワークショップを企画。過去には導伝性インクマーカーを使って行燈(あんどん)を作る「魔法のペンで行燈づくりワークショップ」なども開いている。

 同ワークショップは12月20日にも開催予定。午前・午後の2回開催で各回定員20人。事前申込制。参加費は中学生以上=1,500円、小学生以下=1,200円(いずれも入館料を含む)。

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