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文京・本郷に洋菓子店「アヴランシュ・ゲネー」 クリアケース入り土産用ケーキも

上霜孝二シェフ(右)とスタッフ

上霜孝二シェフ(右)とスタッフ

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 文京区本郷に洋菓子店「AVRANCHES GUESNAY(アヴランシュ・ゲネー)」(文京区本郷4、TEL 03-6883-6619)がオープンして2カ月がたった。

ショーケースに並ぶさまざまケーキ

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 神楽坂のアグネスホテル東京の洋菓子店「ル・コワンヴェール」でシェフパティシエを務めた上霜孝二さんが今年9月にオープンした同店。

 上霜さんは、1994年からフランス・ノルマンディー地方アヴランシュの「パティスリー ゲネー」で修業を積み、1995年に帰国。その後、「インターコンチネンタル東京ベイ」、「オテル・ド・ミクニ」などを経て「パティスリー・ジャン・ミエジャポン」のシェフパティシエに就任。2008年からは、神楽坂のアグネスホテル東京の「ル・コワンヴェール」でシェフパティシエを務めた。

 同店の開店にあたっては「オテル・ド・ミクニ」時代の師匠で、現在は目白で「エーグルドゥース」をオープンしている寺井則彦シェフから、ショーケースとレジ台を譲り受けたという。「それらを軸に内装を決めていった結果、現在の茶色を基調としたシックな店内となった」と上霜さん。象徴的な赤い外装は、「店の間口の狭さを補うため、少しでも目立つように」と決めたという。

 文京区の茗荷谷・小石川かいわいには昔から憧れがあったという上霜さん。「フランスから帰国してインターコンチネンタル東京ベイに就職した時、仕事を教えてくれた先輩が茗荷谷の人だった。帰国後であまり知人がいない時に、街を案内してもらううち、街並みや環境に引かれて憧れを抱くようになった」と話す。出店のきっかけについては、「茗荷谷ではすでに知人が店をやっていた。近くならどこがいいかと考えたとき、後楽園の周りにはケーキ屋が少ないので後楽園に決めた」という。

 上霜さんは「ケーキ作りはまず丁寧に作ること。それに、あまり普通すぎない物を作ろうと心掛けている。狙いすぎた突拍子のないケーキも作らないようにしている。ちょっとひと手間変わったことをしながら、自分のケーキを作っていきたい」と話す。レアチーズケーキは通常クリームチーズを使うが、同店ではノルマンディー産のカマンベールチーズを入れることで独自性を出しているという。

 メニューは、神楽坂の「ル・コワンヴェール」時代から作り続けているという「ルナール」(470円)、「タルト リュバーブ フレーズ」(450円)をはじめ、同店オープン後に作り始めたという「シャルロット パンデピス」(470円)、「ファヴール」(470円)など40種類以上をそろえる。

 「土産用に特化したケーキを売っている店があまりない」という地元の声に応え、オープンショーケース内にはクリアケースに入れた土産用ケーキもそろえる。

 「実は店はまだ半分しかオープンしていない」と上霜さん。今後、店舗奥に設置された焼き菓子用陳列台とイートインスペース(4席)をオープンする予定という。「神楽坂時代からの人気商品『ギモーヴ』もまだ販売できていない。来年には始めたい」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~19時。不定休。

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