竹久夢二美術館(文京区弥生2)で1月3日から、企画展「夢二をめぐる人々 ―家族・友人・恋人… 大正浪漫交遊録―」が開催されている。
実感の手掛かりが無いと描けなかったという夢二の創作の源になったのは、彼が生涯で出会った人々。夢二と交遊のあった人物をたどると、母・姉・息子といった家族をはじめ、時代を代表する画家・作家、世間を賑(にぎ)わせた恋愛事件の当事者とつながる。
同展では、「夢二の恋人たち」、「夢二と交流のあった作家たち」などのテーマごとに、夢二に関わる人々ゆかりの作品や資料を展示するとともに、大正期を中心に夢二の交友関係や時代のエピソードを紹介する。
一世を風靡(ふうび)した「夢二式美人画」の誕生に大きな影響を与えたのは、夢二の恋人たちの存在。特に、夢二と唯一結婚した女性で、勝ち気な姉さん女房の「他万喜(たまき)」、23歳の若さで病死した、夢二最愛の恋人「彦乃」、藤島武二らも描いた、20歳年下のモデル美女「お葉(よう)」の3人の女性。同展では、彼女たちをモデルに描いた作品や、遺品などをあわせて展示する。
1月10日、2月14日、3月13日は、学芸員によるギャラリートークを開く。開催時間は15時~。参加無料(入館料別途)。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は、一般=900円、大学生・高校生=800円、中学生・小学生=400円。3月27日まで。