文京区の東京ドームホテル(文京区後楽1)で開催されている第6回全調協食育フェスタで2月24日、「全調協漬け物レシピコンテスト」の最優秀作品が発表された。主催は、公益社団法人全国調理師養成施設協会(渋谷区)。
今回、応募のあった329作品から最優秀作品に選ばれたのは、新宿調理師専門学校在学生の飯塚源さんが考案した「長芋の桜漬け」。
桜の花の塩漬けで作った桜酢に長芋を漬けた同品。飯塚さんは考案のきっかけについて、「山芋が好きで、それを漬物にしたらどうなるだろうと思ったのがきっかけ。そこからさまざまな調理法を試した。最優秀作品に選ばれて、正直驚いている」と話す。
メーカー特別賞には、一般応募の浅賀晴美さんの「サイサイ漬(彩再漬)」と中川学園調理技術専門学校教員の塩野朋美さんの「青パパイヤと唐辛子のピリ辛エスニック漬け」がそれぞれ選ばれた。
同コンテストは、和食が見直されている時代背景に合わせて、日本の食文化である漬物の価値を再認識し、新たな魅力を発見することを目的に開催。「日本国内で生産されている青果を用い、食材を脱水(塩漬け)して漬け込んでいること」「営業許可を持たず、食品の製造・販売をしていない人」を条件にレシピを募集した。
2月3日に行われた試食審査では、レシピ審査を通過した9作品を実際に漬物メーカーが試作。同協会会長の服部幸應さん、同協会食品開発担当チーム、漬物メーカー関係者らが審査を行い、入賞作品を選出した。
同協会は今後、受賞3作品のいずれかの商品化も検討しているという。