江戸川橋駅近くのカフェ「yurucafe」(文京区音羽1、TEL 03-6902-1490)で現在、写真家・宮角孝雄さんの写真展「GROUND ZERO『希望の神話』」が開催されている。
宮角さんは、父と祖父が広島駅で、継母が市電白島線の車内で被爆した被爆2世。世界で初めて原爆が投下された都市・広島で、その象徴である「原爆ドーム」から訴え掛けてくる強いメッセージに心を動かされ、2000年の元旦から、年末年始や8月6日の原爆記念日に、世界中から訪れた人々を16年間撮影し続けている。
同展は、広島原爆ドーム前や、長崎の平和記念公園、N.Yグラウンド・ゼロを訪れた人々に、「目を閉じて平和のことを考えて」と呼び掛け、おのおのが平和について思いを巡らせている瞬間を収めた写真を展示している。
宮角さんは「現在、この地球上には相も変わらず戦争があり、核兵器を保有する国は増えている。核の問題は、兵器についても原発についても、国を超えて世界が一体となり考える必要があり、特に被爆国である日本は、核兵器廃絶と核の安全問題に国を挙げて全力を注ぐ必要を感じる」と話す。「これからも未来のために、多くの人々に平和や核問題について考えてもらえるように撮影を続けたい」とも。
営業時間は11時30分~22時(水曜・金曜は16時まで)。不定休。4月10日まで。