文京区の東京大学本郷・弥生キャンパスで5月14~15日、学園祭「五月祭」が開催される。
五月祭は、2日間で約15万人の来場者を集める全国屈指の規模を誇る学園祭。1923(大正12)年に始まり、今年で89回目を迎える。
他の学園祭に比べ、研究展示が盛んで、アカデミックな雰囲気を持つ同学祭。東大ならではの最先端の研究発表が各学部や研究室で行われるほか、模擬店や文化系サークルの展示など、全体で約500の多彩な参加団体が祭りを盛り上げる。
工学部電気電子・電子情報工学科の学科展示「近未来体験2016」は、五月祭の人気企画を決定するコンテスト「May Fes. Awards」で4連覇を達成した人気の展示。今年は、現実世界とコンピューターの中の世界がリンクしたゲームを楽しめる「AR企画」や、小学生を対象とした「電子工作教室」を開く。
農学部生命化学・工学専修4年生による「利き酒企画」は、80年続く伝統の人気企画。日本酒についての説明を聞いた後、全国各地の100を超える酒蔵から提供された日本酒(4種類)を無料で試飲できる。
レゴブロックに興味を持つ東大生が集まるサークル「東大LEGO部」は、新作の大型作品のほか、日本銀行、太陽の塔、東京タワーなどの作品を展示する。
五月祭常任委員会で広報を担当する大澤さんは「最先端の科学に触れられる研究成果発表、迫力のあるステージパフォーマンス、新緑の並木道に並ぶ模擬店の数々。500に迫る企画数を誇り、普段とは一味違った東大生の姿を垣間見ることができる」と話す。「今年のキャッチコピー『東大生に、恋した日。』には、五月祭で輝いている東大生たち一人一人に注目してほしい、という願いが込められている。企画と学生、両方の魅力をめいっぱい伝えられたら」とも。
開催時間は9時~18時。各企画の開催場所・開催時間はウェブサイトで確認できる。