東京メトロ南北線「東大前」駅近くにメキシカンカフェ&バー「Ceviche(セヴィーチェ)」(文京区向丘2、TEL 03-3868-3798)がオープンして2カ月がたつ。
元生花店の店舗を改装してオープンした同店。大きな採光窓や広い間口、看板などは以前の面影をそのまま残す。トルティーヤに具材をのせて巻くブリートを中心に、店名の由来ともなったセヴィーチェ(魚のマリネ)、ジャンバラヤなど米国カリフォルニア州仕込みのメキシコ料理を提供する。
訪問介護事業の会社を運営する長嶺奈穂子さんと浅見小由美さんが開いた同店。きっかけは、「知人のメキシカンバーで食べたブリート」と話す浅見さん。「食べた時においしさに感動してしまって、もっと多くの人に食べてもらいたいと思うようになった。そのうち知人のバーが休みの土日の昼間に場所を借りて、ブリートを売るようになった」と続ける。
「会社を立ち上げたときから、カフェ事業の構想はあった」と話すのは長嶺さん。パンや菓子の勉強をするなどカフェ開業に備えていたが、「思った以上に介護事業の人手が足りず、カフェはずっと構想のままになっていた」という。
訪問介護事業を通じて、「車いすをはじめ、障がいのある人が気軽に入れる店がまだまだ少ない」と感じていたと話す2人。そこから、「ブリートを多くの人に食べてもらうこと、バリアフリーな店にして、どんな人でも気軽に食事とお酒を楽しめること」を目標に同店を開いた。
メニューは、タンドリーチキンなど5つの味を選べるブリート、ステーキにサルサソースをかけたメキシカンプレート、店で1番の人気メニューというジャンバラヤ(以上1,000円)など。ランチタイムにはワンドリンクが付く。テークアウトにも対応。
ドリンクは生ビール(500円)やメキシコのコロナやソル(以上600円)のほか、ワインやテキーラ、カクテルなどのアルコール30種超に加え、各種ソフトドリンクをそろえる。
オープンから2カ月がたち、「今のお客さんは半分近くが外国の人。『本場の味にこんなところで出会えるなんて』と声を掛けてもらうこともあってうれしい」と浅見さん。「いろいろな人が気軽に立ち寄れるような、広い意味でバリアフリーな店にしていければ」と話す。
営業時間は月曜~金曜=11時30分~15時、18時~22時、土曜・日曜=12時~17時(夜は予約営業のみ)。