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文京・永青文庫で仙厓ワールド展 仙厓義梵の「ゆるカワ」絵画を紹介

「龍虎図」のうち「虎図」19世紀(第1期展示)

「龍虎図」のうち「虎図」19世紀(第1期展示)

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 文京区の永青文庫(文京区目白台1、TEL 03-3941-0850)で現在、企画展「仙厓ワールド~来て見て笑って!仙厓さんのゆるカワ絵画~」が開催されている。

「虎図」19世紀(第2期展示)

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 江戸時代後期の禅僧・仙厓義梵(せんがいぎぼん、1750~1837)は、聖福寺(福岡市)の住職を務めた江戸時代後期の禅僧で、民衆のために描いたユーモアに富む禅画は今も親しまれている。

 同展では、同館設立者で細川家16代当主の細川護立(1883~1970)が所蔵していた100点以上の仙厓作品を、福岡市美術館副館長の中山喜一朗さん監修のもと改めて調査し、その成果を4期にわたって一挙に公開する。

 現存唯一の仙厓の襖絵(現在は掛軸)をはじめ、ユニークな画題の作品など、同館だけで見られる仙厓作品を多数展示するほか、仙厓の禅画の素朴な表現と仙厓愛用の朝鮮の茶わんにも共通する、アジアの素朴な器や、小さくて愛らしい香合(こうごう)や、すずりなど明清の文房具を展示する。

 仙厓の禅画は、素朴な表現や「ゆるカワ」ともいえる脱力系の筆致によって身近に感じられるが、そこに仙厓独自の禅の哲学が込められている。同展では、展示作品の傍らに「一言コメント」として作品の解説を掲示し、仙厓が人々に説いた「禅の心」を、分かりやすく展示する。

 開館時間は、10時~16時30分(最終入館16時)。入館料は、一般=800円、大学・高校生=400円、シニア(70才以上)=600円、中学生以下無料。月曜休館(ただし、1月9日は開館、12月26日~1月6日と同10日は休館)。

 仙厓の書画は4期に分けて全点展示替えを行う。展示期間は、第1期=10月15日~11月6日、 第2期=11月8日~11月27日、第3期=11月29日~12月25日、第4期=2017年1月7日~1月29日。

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