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弥生美術館「長沢節展」で60年代モード・ショー再現

展示室が「モノ・セックス・モード・ショウ」のステージに

展示室が「モノ・セックス・モード・ショウ」のステージに

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 弥生美術館(文京区弥生2)で6月10日、長沢節が1967(昭和42)年にプロデュースした「伝説」のファッション・ショー「モノ・セックス・モード・ショウ」が再現された。

ポーズをとるモデル

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 日本のファッション・イラストレーションの先駆けで、多くの有名デザイナーやイラストレーターを輩出した美術学校セツ・モードセミナーのカリスマ校長と呼ばれた長沢節の生誕100年を記念した回顧展に合わせて開かれた同イベント。今春閉校した同校の公式ショーとしては最終回となることもあり、当日は事前予約を済ませた多くのファンが会場に詰め掛けた。

 1967(昭和42)年当時、長沢節は細身の男性にスカートを穿かせるなどして男女差別や権威主義への反抗心を表現した。1970(昭和45)年に行ったショーでは、半裸に近いデザインの服をまとったモデルらがステージの合間に銀座の街を闊歩(かっぽ)して警察沙汰になるなど、センセーショナルな話題を呼んだ。

 同イベントでは、その当時のままのデザインの服を同校の10人のモデルが同館展示室の1、2階を舞台にして披露。ショーに音楽を使うのが嫌いだったという長沢節の意向に倣った無音の30分間は、モデルの歩く靴音と衣ずれの音、観客の息を飲む音だけが場内に響いた。

 今月18日と25日の17時15分より、同ショーを収録した映像の上映会を予定。電子メールによる事前予約制で、各日定員80人。

 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入館料は、一般=900円、大学生・高校生=800円、中学生・小学生=400円。展示は今月25日まで。多くのデッサンや水彩画のほか、50年前の同衣装や長沢節の愛用品、非公開の校内写真などを展示している。

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