印刷博物館「P&Pギャラリー」(文京区水道1)で現在、企画展「グラフィックトライアル2017」が開催されている。
スクラッチ印刷を使ったポスター作品など、多様な印刷表現を展示
グラフィックトライアルは第一線で活躍するクリエーターがさまざまな印刷表現に挑戦する実験企画で、2006年に始まり今回で12回目となる。
今回は「Fusion:統合、融合」をテーマに、仲條正義さん、ジャンピン・ヘさん、吉田ユニさん、澤田翔平さんの4人が、凸版印刷のプリンティングディレクターと協力しポスターを制作。オフセット印刷を基本に、スクリーン印刷、インクジェットプリント、コールドフォイル印刷などの印刷手法を組み合わせた制作過程を展示し、印刷実験のプロセスを公開することで印刷による表現の可能性を探る内容となっている。
開催に際し、海外からの招へいアーティストのジャンピン・ヘさんは「デジタルの時代だからこそ、印刷の意味がある」として、「プリントメディアに時代はない」と印刷の普遍性を語った。凸版印刷のアートディレクター、澤田翔平さんは「印刷の面白さ、奥深さを感じてもらえれば」と話す。
開館時間は10時~18時。月曜休館(7月17日、9月18日は開館、7月18日は休館)。入場無料。9月18日まで。