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跡見学園女子大で学生が政策提言 「ぶんきょう学」の一環で

優勝チームの発表を聞く成澤区長

優勝チームの発表を聞く成澤区長

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 跡見学園女子大(文京区大塚1)で7月19日、同大観光コミュニティ学部の学生を中心に成澤廣修文京区長に向けて政策提言のプレゼンテーションを行った。同区長が自ら講師に立候補したことから始まった「ぶんきょう学」の一環。

学生の発表を聞く成澤区長

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 同学部が文京キャンパス所在地近隣を学ぶカリキュラムとして今年4月に始めた同授業。同区の歴史・文化・地域・人々の暮らしなどから見えてくる都市コミュニティーにおける課題を発見・検証し、フィールドワークを踏まえて地域課題解決のための政策を創造するもの。10グループに分かれた学生が各自に設定したテーマに取り組み、授業の総括として政策提言を作成し、同区長にプレゼンテーションを行った。参加した学生の投票により優勝グループも決めた。

 優勝したグループは「(総選挙)あったらいいな」をテーマに使いやすい街にするための新たな発想として「足湯」「タピオカドリンク店」「傘の無料貸し出し」「学生向けプレミアムフライデー」等を挙げた。グループリーダーの伊原えみりさん(同学部3年)は「この授業がなければ茗荷谷を歩かなかった。近くの後楽園や池袋に比べて何もないように感じられたので、あったらいいなと思うことを提案した」という。

 その他、女子大生の好きなスイーツをきっかけに街に興味を持ってもらう「スイーツMAP」、観光客を招き入れるための「茗荷谷開発大作戦」、坂道を活用する「ぶんきょう坂 ウオーキング」、災害に備えて避難場所や備蓄倉庫などを紹介する「文京区の防災について」などの発表があった。

 提言を受けた区長は「想像以上に授業外の時間で追加のフィールドワークや資料作成をしてくれた。プレゼンテーションから学生たちの努力が見えて良かった」と振り返り、「学生の多くが大学と駅の往復だけで文京の街を歩いていないこともわかった。今回の授業をきっかけに街を歩いてほしい」と呼び掛けた。

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