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文京・本郷の水道歴史館で「パパとコ」絵本ワークショップ

レクチャーをする「パパとコ」代表の森川寛信さん

レクチャーをする「パパとコ」代表の森川寛信さん

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 東京都水道歴史館(文京区本郷2)で9月23日、親子向けワークショップ「パパとコ~はじめてミュージアムの楽しみかたを学ぶ」が開催された。

絵本を仕上げた鈴木さん親子

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 我が子との共通体験をオリジナルの絵本に仕立てて残すことを提案する同イベント。同区社会福祉協議会のボランティア・市民活動団体スタートアップ支援を受けて「パパとコ」の活動に取り組む森川寛信さんの提案で、同館と文京アートプロジェクトの協力により実現した。

 当日は、ミュージアム鑑賞のコツについてのレクチャー後、「パパとコ」のオリジナルキットを手に、未就学児と保護者がペアになって同館を巡った。同キットには鑑賞のキーワードとなるイラストや質問が示されており、保護者がファシリテーターとなって親子で「ミッション」をクリアしながら同館の展示を楽しめる仕掛けが施されている。参加者らは、最後に鑑賞中に撮影した写真を用いて思い思いの絵本作品を完成させた。

 4歳と6歳の男の子を連れて参加した鈴木千秋さんは「初めはクイズに答えることにばかり意識が働き、イラストと同じ展示物を見つけて『あった、あった』と喜ぶだけだったが、一周りして再び同じ展示物の前に戻った時、『なぜ、こんな形なのか?』『どこからそう感じたか?』と親子での問い掛けが続き、自然に深く鑑賞するようになっていた。コツがつかめたので、これからも積極的にいろいろなミュージアムに出掛けてみたくなった」と話す。

 森川さんは「4年前に娘が生まれた時期に海外出張が続き、娘に顔を忘れられてしまう不安から、自分と娘が一緒に写っている写真を使って、娘へのメッセージを込めたオリジナル絵本を作ろうと思いついた。娘にその絵本の読み聞かせをねだられたことがうれしくて、絵本作りが習慣化した」と振り返る。キットには森川さんの経験を生かし、仕上がった絵本を通して「予習→体験→復習」のサイクルを回せる仕組みがあるという。「学習効果も見込めるし、何より我が子の興味を引くことで父親の『育児スイッチ』が入るのが狙い。ミュージアムの多い文京区で、これからも展開していけたら」と森川さんは期待を込める。

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