水辺をアート空間として演出するイベント「ミズベリングシップ」が3月14日、神田川流域で行われた。ミズベリング・プロジェクト事務局の主催。
水辺の新しい活用の可能性を創造する同プロジェクト。河川を表現空間として活用する社会実験として、10台のプロジェクターとムービングライトを搭載した船を就航。護岸壁や高架下、ビルの壁面など、夜には暗く存在感の薄かった水辺に映像を投影し、「Tokyo Wonder Under」と称するアート空間として演出した。
日暮れ前に日本橋を出航した同船は隅田川から神田川へ入り、音楽を奏でながら聖橋から水道橋へと続く護岸壁をアート空間に変え、三原橋を折り返し地点として日本橋へと戻った。
事務局担当者は「昨今では河川は水害対策だけでなく、水辺の美しいまちづくりを目指して規制緩和が進み、市民や民間の力を積極的に生かそうと全国の水辺でさまざまなムーブメントが起こり始めている。2014年に発足したミズベリングは、水辺に興味を持つ市民や企業、行政が三位一体となって展開している。当イベントは、より多くの人に水辺が持つ可能性を体感してもらおうと、水辺の新しいシーンを全国に、世界に発信するチャレンジとして開いた」と話す。「今後の展開は未定だが、今回の発信をキャッチして新たに動き出す人が現れることを期待している」とも。