文京・本郷の旅館で和文化発信 外国人旅行者と地域をつなぐ

生花体験をしている外国人旅行者の様子

生花体験をしている外国人旅行者の様子

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 文京・本郷の旅館「鳳明館 森川別館」(文京区本郷6)などで3月20日、外国人旅行者に向けたイベント「和文化体験ウィーク@本郷」が始まる。東京都ホテル旅館生活衛生同業組合、本郷ホテル旅館組合などが主催。

鳳明館 森川別館

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 都心にありながら歴史と自然が残る本郷の魅力を、より多くの人に知ってもらおうと企画された同イベント。特に外国人旅行者に向けて、旅館での和文化体験や、豊富な文化資源を気軽に楽しめるプログラムを用意する。かつて修学旅行が盛んだったころには100軒以上の旅館と下宿が軒を連ね、地域との温かなつながりがあった本郷エリア。「Ryokan」をPRすることで、当時の活気を取り戻すことを期待する。旅行者と地域をつなぐ観光拠点としての「旅館」の機能充実を目指す都の「TOKYO旅館ブランド構築・発信事業」の一環。

 参加するには、スマートフォンで購入できるデジタルチケットが必要。1枚1,000円で、同館や鳳明館本館、同台町別館など老舗旅館での和文化体験プログラムを3回と、同エリアの8店舗で食事やお土産に交換できる。体験プログラムは、着付けや生け花、お茶、琴、和太鼓、殺陣エクササイズなどの体験のほか、「本郷・文化資源ツアー」などがある。

 事務局をサポートしている鳳明館森川別館・おかみの大曽根美代子さんは、これまでにも外国人向けに生花などの体験レッスンを行い、新しい旅館の利用法に積極的に取り組んできた。大曽根さんは「旅館には興味があっても、ベッドやソファのない和室での宿泊はハードルが高いという海外の方に『デーユース』という新しい利用法により旅館体験ができることを知ってほしい」と話す。「単に観光ではなく、地元の店で飲食や買い物をし、地元の人と日常生活にふれる楽しさも伝えたい」とも。「日本の文化である『Ryokan』が『Karaoke』と同じように広く認知され、『Ryokan』ならではのくつろぎや伝統木造建築のしつらえを一人でも多くの人に体験してほしい。Go Hongo! Go Ryokan!」と呼び掛ける。

 体験プログラムは3月27日まで。チケットの購入方法やプログラムの詳細は「GO HONGO!」のサイトで確認できる。

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