文京・関口のコワーキングスペース「我楽田工房&長屋」(文京区関口1)で3月30日・31日、「weマーケット」が開催され、多くの来場者でにぎわった。花見に絡めて2014年から毎春開催しているアートイベント「神田川アートブロッサム」の一環で、実行委員会とボノの主催。
桜も満開を迎え、天候にも恵まれた今年の「weマーケット」では、「世界のお万菜」によるラスク販売や「吉田チキン」のキッチンカーに花見客が列を作った。「長屋」内のクラフトマーケットエリアでは、「ポメラニ社」の陶器や「Glass&Art MOMO」のガラス作品、「千石たまご荘」のオリジナル作品、「海田商店」のマテリアルなど、クリエーターや地元商店による商品が並んだ。
劇団黒テントと駄菓子屋「たばあらい」による「出張だがし屋&ライブ紙芝居屋」や、ほ乳類の頭骨のレプリカを展示・解説する「路上博物館」のブースでは多くの親子連れの歓声が響いた。
「文京アートプロジェクト」と区内福祉センター「リアン文京」のコラボレーションによるワークショップコーナーでは、区の名所にちなんだ消しゴムスタンプや、同施設の利用者による作品を台紙に使ったオリジナルバッジ作りが行われ、「遠足で訪れた風景」「毎日の散歩道」などへの思いを語る参加者の姿も見られた。
「(同施設の)オープン前にペンキ塗りのワークショップに参加した」という小学生連れの親子は、1年が経過した白い壁を確認してほほ笑んだ。
「アートでおしゃれなまちづくり」を目指す同エリアの建築家やクリエーターが中心となり、美術館やアートギャラリー、写真スタジオ、歴史的庭園などが点在する江戸川橋・早稲田周辺を盛り上げようと始まった同イベント。実行委員長の海田修平さんは「今年も多くの人の協力を得て、無事にイベントを終えることができた。毎年、新たな出会いや発見があることがうれしい。ぜひ来年につなげていきたい」と意気込んだ。