文京・白山の書店「Plateau books(プラトーブックス)」(文京区白山5)で4月10日、「トランジション・タウン文京」の発足説明会が行われた。
熊本・南阿蘇から駆け付けたNPO法人「トランジション・ジャパン」共同代表の吉田俊郎さん(右)、トランジション・タウン文京創設メンバーの桑原康平さん(中)、同メンバーの倉持歩さん(左)。
「トランジション・タウン」は、パーマカルチャーの考え方をベースに持続可能な社会の再構築を目指す、イギリス発祥の草の根コミュニティー活動。エネルギーや食料、心や体の健康、気候変動や環境の変化などについて考え、地域住民で協力しながら、さまざまな取り組みをしている。3人以上のメンバーで発足を宣言すれば地域で活動を始めることができる。日本では現在、約50の地域がトランジション・タウンとして活動している。
「トランジション・タウン文京」は3月1日に発足。今回初めて説明会を行った。日本での活動をサポートするトランジション・ジャパン共同代表の吉田俊郎さんと同理事の河合史惠さんが登壇。都市生活の中でできる循環型の地域づくりとして、大阪や神戸、鎌倉などの活動事例を紹介した。
会場では、「千石たまご荘」代表の倉持歩さんが「友達と段ボールコンポストで作っている堆肥で野菜を育てたい」と話すと、他の参加者からさまざまなアイデアが出されるなど、活発な議論が交わされた。
今月16日には「SDGsカードゲーム体験会~世界を学び、暮らしのヒントをつかもう~2030SDGs」、18日にはドキュメンタリー映画「できる セ・ポシブル」の上映会などを予定している。