「昭和」を体験するイベント「昭和レトロ旅館」が6月16日、文京・本郷の旅館「鳳明館 森川別館」(文京区本郷6)で開催される。
昭和30年代築の同旅館。当日は、「昭和なつかし横丁」と題して館内に駄菓子屋や射的屋などが並ぶほか、昭和歌謡のアコーディオン演奏、スマートボールなどの体験コーナーを設ける。同地域在住の人が昭和時代に撮影した本郷かいわいの写真の展示・解説コーナーも用意する。
鳳明館森川別館・おかみの大曽根美代子さんは「本郷の町並みが急速に変化を遂げる中で、昔からこの地域に住む人にとっては当時の生活などを懐かしく思い出す機会に、子育て世代には昭和時代の本郷の展示を通じて地域の郷土史に関心を持つきっかけになれば」と話す。「地域に愛着を持つことは、防犯を含めた温かな街づくりには欠かせない」とも。
「レトロな持ち味」を生かしてさまざまなイベントを企画・開催している同館。5月には「文豪缶詰プラン」と題して、締め切り間際の作家のように「旅館で缶詰にさせられる」体験ができる宿泊プランを提供して話題になった。8月には「妖怪の宿」などのイベントも企画している。
「昭和レトロ旅館」の開催時間は13時~18時。入場料は高校生以上=1,000円、中学生以下=500円、未就学児無料。