六義園(りくぎえん、文京区本駒込6)で4月11日から、「春の六義園~大名庭園でつつじを楽しむ~」を開催している。
1702(元禄15)年に柳沢吉保が造園した江戸期の代表的な大名庭園として知られる同園。松、桜、カエデ、藤、ツツジなどを植える園内で、特にツツジは質・量共に同園の呼び物の一つとなっている。
1600年代後半から1700年代にかけて、江戸でツツジ園芸が大流行したことや、江戸随一のツツジ専門家である伊藤伊兵衛の邸宅が同園の目と鼻の先にあったこともあり、同園内には古品種のツツジが数多く植えられた。ツツジが咲き乱れる同園の様子は、当時の文献にも描かれている。
現在も、「江戸キリシマ系」とされる本霧島や八重霧島をはじめ、「リュウキュウ系」の白琉球や紫琉球、「オオキリシマ系」の大紫、大霧紫、「自生種」の飛鳥川など、古い品種のツツジも含め、さまざまなツツジを楽しむことができる。
4月30日には、樹木医の山本三郎さんによる「ツツジの特別ガイド」を1日2回(10時30分、13時15分)開く。ツツジの種類や特長、歴史などの解説を聞きながら園内巡利が楽しめる。参加無料(入園料別途)。
開園時間は9時~17時(最終入園は16時30分)。ゴールデンウイーク期間中(4月29日~5月6日)は、開園時間を18時まで延長する(最終入園は17時30分)。入園料は、一般=300円、65歳以上=150円ほか。5月6日まで。