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文京・関口で後藤友香さん個展 「創造の宇宙の未来」を表現

宇宙をイメージした立体作品も並ぶ「Mystery Planet(ミステリー・プラネット)」展示の様子

宇宙をイメージした立体作品も並ぶ「Mystery Planet(ミステリー・プラネット)」展示の様子

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 アーティスト・後藤友香さんの個展「Mystery Planet(ミステリー・プラネット)」が2月5日から、文京・関口のギャラリー「Hiromart Gallery(ヒロマートギャラリー)」(文京区関口1)で開催されている。

作品を前に、後藤友香さんと藏真一郎さん

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 2011(平成23)年から毎年、同ギャラリーで個展や二人展を開催しているという後藤さんは、シャッター画制作をはじめ、「日米ヘタうま&アンダーグラウンド・サミット展」「コロンビアコーヒー・バカップ展」への参加など、さまざまな活動を続けており、国内外でプライベートコレクションされている。油絵科出身だが、学生時代から漫画家としても活躍。漫画「正義隊」(全4巻)、画集「鉄道画集」、絵本「コレクションさん」(文・古川日出男)などの著書もある。

 個展では毎回新たなテーマに挑むという後藤さん。今回は「Mystery Planet」と題し、「創造の宇宙の未来」を、アクリル画を中心に、木材や樹脂粘土を使った立体作品などで表現している。「今回初めて円形のキャンバスでアクリル画を描いた。円形はいろいろな角度から視点を変えて見られる楽しさがある。くるくる角度を変えながら描くのも楽しかった」と後藤さん。会場には、キャンバスを手縫いで作成したという球体作品もある。

 後藤さんは「未来を想像するのは楽しい。きっと驚くような発明がされ、皆が信じられないようなことをできるようになっている。街には奇想天外な建築が立ち並び、進化した奇妙な植物が生息する。謎の生命体も。それらの秘密を垣間見た時の恐怖と楽しさがある。私はワクワクしてきて、描きたい気持ちが湧き上がる。(作品を)見る人がそんな世界に行けて、心が自由になるような宇宙の未来を描いた」と話す。

 初日に来場した藏真一郎さんは「ダイレクトメールに載っていた作品『未来都市の夜』を見て、一番乗りを目指して来た」といい、「レトロ・フューチャーな宇宙未来図。その多幸感、猟奇を許す平和感の創出にひたむきな後藤先生から目が離せない」と話す。「昨年、たまたま手にしたZINEに挟み込まれていた個展のお知らせのポストカードが後藤先生の個展との出合い」という蔵さん。「(同作には)漫画『正義隊』の登場人物がちりばめられているようで興味深い」とも。

 現代アートの企画展示を専門とする同ギャラリーは、2010(平成22)年6月にオープンし、今年10周年を迎える。ディレクターの西山博美さんは「国内外のさまざまなジャンルのエキサイティングな現代美術家の個展やグループ展を企画・主催し、作品を紹介している。後藤さんは日本の作家では初めて個展を企画したアーティスト。オープン当初にオファーしてから、2011年以降毎年、個展や二人展を続けているが、そのたびに新たな発見があってワクワクする」と話す。

 開廊時間は13時~19時。月曜・火曜休廊。3月8日まで。

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