文京・江戸川橋のギャラリー「WAITINGROOM(ウェイティングルーム)」(文京区水道2)は現在、10周年記念展「10TH」を開催している。
川辺ナホさんの作品「Eine echte Frau l?st jeden Knoten / 真の女性はすべての結び目を解く」
2017(平成29)年11月に恵比寿から現在の江戸川橋にある元郵便局のビルに移転した同ギャラリー。「『WAITINGROOM(待合室)』らしい空間作り」を目指して「鑑賞者とギャラリスト、アーティストの間に自然と会話が生まれるような雰囲気づくり」に力を入れ、10年の節目を迎えた。
所属作家や今まで同ギャラリーで展覧会を開催した作家など9組を迎えて企画した同展。平面作品を紹介した前期を10月25日に終え、現在は映像作品を上映形式で紹介するグループ展を開催している。出展作家は、飯山由貴さん・伊東宣明さん・川辺ナホさん・柴田祐輔さん・三宅砂織さんの5人。
オーナーの芦川朋子さんは「恵比寿での7年を経て江戸川橋で3年、なんとか10年活動を続けることができた。次の10年に向けて今のギャラリーの風景や今後の展望を伝えられる展覧会をと考え、企画した」と話す。
「上映形式のグループ展は初めての試み。ギャラリー展示の場合、映像作品はループ再生することが多いが、今回は映画館で見るように展示を楽しめる。週末は5人の作家全員の映像を見られるプログラムAとB、平日は作家ごとに日替わりのプログラムで構成している」と芦川さん。「見たいプログラムの日に何度でもお越しいただき、各アーティストの映像作品の魅力を十分に堪能していただけたら」と呼び掛ける。
芦川さんは「10年はあっという間だったような、長かったような。しかしこれからの10年も変わらずいい展覧会を企画し、いいアーティストを紹介していきたい、その気持ちは変わらず、初心を忘れずにやっていきたい」とほほ笑む。
開廊時間は12時~19時(日曜は12時~17時)。月曜・火曜定休。今月15日まで。