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文京で「百人一作展」 競技かるた発祥の地でアート展示

(左から)「百人一作展」運営メンバーの佐野悠斗さん、鶉橋央揮さん、俵山鈴音さん

(左から)「百人一作展」運営メンバーの佐野悠斗さん、鶉橋央揮さん、俵山鈴音さん

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 文京シビックセンター(文京区春日1)1階アートサロンで12月11日~13日、「百人一作展」が開催された。主催は武蔵野美術大学かるた会。全日本かるた協会と文京区の共催。

「百人一作展」会場の様子

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 全日本かるた協会所属の競技かるたA級選手などで構成する同会。同展では、競技かるた札にも使われる「小倉百人一首」の歌をモチーフに、同大学生を中心とする約100人のアーティストが絵画、デジタルイラスト、立体作品、映像などさまざまな形態で百首の歌を表現した作品を発表した。

 今年5月に「2020インターナショナル小倉百人一首かるたフェスティバル」の中で開催予定だった同展。新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言発出のため、同フェスの中止に伴い延期となっていた。レンタルスペースでのプレ展示を行い、作品をブラッシュアップして今回の展示にこぎ着けた。

 会場にはコメントボードも設置され、来場者からは「この展示を機にもう一度、百人一首を覚えようと思った」「歌の解釈が新鮮で、どの作品もすてきだった」「それぞれの視点の解釈があって面白い」「百人一首の翻訳として、こんなにすてきなものを初めて見た」などの声が寄せられた。

 同会の運営メンバーは「多くの方の協力があり、開催できたことを大変うれしく思う。今後も百人一作展を含め、百人一首文化発展の一助になれるよう努めたい」と話す。

 同区アカデミー推進課文化事業係の保科衣里さんは「競技かるた発祥の地である文京区で、武蔵野美術大学かるた会の学生さんと協力して今回の展示を開催できたことはとても意義深い。今後もこのようなつながりを大切にし、百人一首やかるたに関心を持ってもらう機会を提供していきたい」と意欲を見せる。

 明治時代に今の東京大学の学生が初めてかるた競技の会を作ったとの記録があることから、「競技かるた発祥の地」とされている同区。区内のかるた記念大塚会館での名人クイーンへの挑戦者決定戦や、湯島天満宮での小中学生の全国選手権大会などの全国的な大会を開催するほか、「かるたの街文京」を発信するため、競技かるたをめぐる青春を描いた漫画「ちはやふる」とコラボレーションしたリーフレット配布や、コミュニティーバス「B-ぐる」ラッピングなど、さまざまな取り組みを行っている。

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