「白山浴場」(文京区白山2)や「ふくの湯」(千駄木5)などを巡る「銭湯山車巡行」が10月9日、行われた。「文京建築会ユース+銭湯山車巡行部」の主催。
「今はなき銭湯を弔い、今を生きる銭湯を寿(ことほ)ぐ、銭湯のための祭りを。」をコンセプトに、閉店した銭湯の物品を集め、再構成して製作した山車で町を練り歩く同イベント。山車は2021年7月から9月にかけて行われた「東京ビエンナーレ2020/2021」の参加作品で、恒例行事を目指して初巡行した昨夏に続き、2年目の開催となった。
当日は9時に「白山浴場」を出発し、「ふくの湯」や「朝日湯」(台東区谷中2)のほか、閉店した銭湯跡10カ所を経由し、多くの見物客に見守られながら正午過ぎに「真島湯」跡(文京区根津)に到着した。
銭湯山車巡行部の三文字昌也さんは「無事終わらせることができ、ほっとしている。コロナ禍を経て、今なお頑張っている銭湯を盛り上げる意味でも、次年度以降も巡行を継続し、恒例行事としていきたい」と意気込みを話す。
山車は10月16日11時~16時、藍染大通り(根津2)で開催する「あいそめ市」で展示する。山車から実際に水を出すなどの銭湯体験もできる。