根津観音通り商店街で10月16日、住民参加型イベント「根津観音通り 暮らしの美術館」が開催された。同商店街、武蔵野美術大学、ギャラリーカフェ「ねづくりや」の主催。
根津観音通りの軒先や空き地、車庫などの街の一部分を借りて、さまざまな出店を行う同イベント。今年で24回目を迎える「根津・千駄木下町まつり」の第2会場として初開催され、多くの来場者でにぎわった。
当日は、武蔵野美術大学・若杉浩一教授ゼミ生らが作品展示やワークショップ、パフォーマンスを行った。商店街入り口には、街の人々による「根津への思い」を記した短冊をアーチ状に飾り、商店街中央には同ゼミ生らが作成した「根津・暮らしアートマップ」を掲示した。2021年に閉店した雑貨店「あんぱちや」の跡地では、同ゼミ生ら発案の同店看板を再利用した「廃材バッグ」の販売も行った。
ねづくりや代表の鶴元怜一郎さんは「地域の方から『観音通りがこんなに人でいっぱいになるのは何十年ぶりだろう』との声をたくさん頂いた。準備から当日運営まで地元の方や学生たちと楽しく進められた。根津の住民の方と一丸となれたことを実感できてうれしい」と話す。店主の金光良太さんは「これまで以上に日々の地域の方とのつながりを大切にし、『暮らしの美術館』を継続したイベントにしていければ」と意気込む。