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文京で「小石川植物祭」 17団体が出店

小石川植物祭

小石川植物祭

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 小石川植物園(文京区白山3、正式名称=東京大学大学院理学系研究科付属植物園)で10月21日~23日、「小石川植物祭」が初開催された。

開催当日の小石川植物園 撮影:保田敬介さん(Arki Co. Ltd.)

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 建築設計事務所「KASA/KOVALEVA AND SATO ARCHITECTS(コヴァレヴァ・アンド・サトウ・アーキテクツ)」(以下、KASA)(文京区白山2)の佐藤敬さんらが同園と共同で企画した。招待と公募で集めた17の地元商店や活動団体が「植物からの学び」をテーマに出店し、多くの来場者でにぎわった。

 当日は、約16万平方メートルの園内にテントを設置。障がい者が活動する同園環境整備チームが採取した植物を地元パン店「ブクタン・ブーランジュリー」(白山3)がジャムに仕立てて販売したり、「内田染工場」(同3)が園内の枯れ枝などを使った草木染ワークショップを行ったり、「こどもの本屋 てんしん書房」(小石川5)が絵本を通して植物園を紹介したりと、さまざまな取り組みが見られた。

 植物園が登場する書籍を集めた「小石川植本屋」をブース出店した井東順一さんは「普段はシェア型書店への出品や読書会などの活動をしているが、青空の下で出店したのは初めてで心地良い。園内の枝に、植物園に触れた一文を記した短冊をつるしたのでぜひ探してみてほしい」と話す。

 園内では、ガイドマップを手に植物を探す親子連れや、テントで購入した軽食をとる人たちの姿も見られた。

 当日ボランティアには18歳から79歳まで103人が参加した。統括担当者の伊藤貴彦さんは「事前準備の際に対面で話す機会を多く持ち、普段の仕事や活動、植物祭への興味や思いを聞いて臨んだ。ボランティアに参加した方も植物祭を楽しめるよう、休憩時間を長めに取る工夫もした」と話す。同担当者の塩田玲子さんは「皆さんの意欲的な姿勢に驚いた」と話す。

 ボランティア参加者からは「植物園の中に入るのは今回が初めてだったが、また来たい、帰ってきたいと思える場になった」「社会人になって初めてのボランティアだったが、年齢問わず地域との関わりを求めている方が多くて驚くとともに、そうした方たちとつながれたことで、より自分の住む地域に愛着が湧いた」「植物園にはよく通っており、恩返しの気持ちもありボランティアに参加したが、こちらがまたすてきな時間をいただいた」などの声があった。

 総合ディレクターを務めたKASAのコヴァレヴァ・アレクサンドラさんは「街と植物園の美しい共生への大きな一歩になった」とほほ笑む。同ディレクターの佐藤さんは「園を通じて歴史や小説、衣食住、音、色、形、香り、風景、動物、産業など分野を横断した多様な取り組みが行われ、関わった各人が、自分たちの暮らす街についてあらためて考え直すきっかけになったと思う。来場者も新たな暮らしへの気づきを得られたのでは」と振り返る。

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