講談社野間記念館（文京区関口2、TEL 03-3945-0947）で現在、企画展「近代日本の洋画展」が開催されている。

「近代日本の洋画展」のチラシ

　明治以降、文明開化・欧化主義のもと、近代日本の美術界にも「洋画」というジャンルが形成される。西洋の文化や思想と、油彩や水彩などの技法との出合いから、日本の洋画壇が確立されていく道筋を、「日本近代洋画の礎」を築き上げた作家たちの作品を通してたどる同展。

　展示内容は、第一回文化勲章を共に受章した岡田三郎助と藤島武二をはじめ、近代洋画壇の作家たちの作品のほか、洋画家によって描かれた雑誌の表紙や口絵、挿絵の原画などを講談社の刊行物の中から展示する。

　主な展示作品は、藤島武二の「日の出」、岡田三郎助の「舞子」、三宅克己の「水村」、金山平三の「下曽我桃林」、石井柏亭の「十和田湖」、山下新太郎の「薔薇」、中川一政の「桜島」、田崎廣助の阿蘇山の朝やけ」、寺内萬治郎の「婦人像」、大久保作次郎の「五月の谷川」、小杉未醒の「健康」、南薫造の「慈悲」など（展示作家・展示作品は変更する場合あり）。

　開館時間は10時～17時。月曜・火曜休館（祝休日の場合は水曜以降に振替休館）。入館料は、一般＝500円、学生＝300円（小学生以下は無料）。7月20日まで。