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東洋学園大で「こども服の譲渡会」 文京区と連携、3000着を無料提供

東洋学園大学で「こども服の譲渡会」を企画した種村文孝准教授

東洋学園大学で「こども服の譲渡会」を企画した種村文孝准教授

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 東洋学園大学(文京区本郷1)で9月4日、学生が企画運営する産官学連携の「こども服の譲渡会」が行われる。クリーニング事業などを手がけるゼンドラ(本駒込6)と文京区が協力し、3000着程度の子ども服を無料で提供する。

東洋学園大学「こども服の譲渡会」 校舎を半周する行列の様子(昨年)

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 同取り組みは、同大人間科学部の「人間社会演習」の一環。演習を担当する種村文孝准教授がゼンドラと文京区による譲渡会を見学し、学生の力とアイデアでより良い企画・運営ができると考え、共同開催を提案した。イベントは、区が推進するごみの削減(リデュース)と再利用(リユース)を目指す「2R」活動にも当たり、子育て支援にもつなげるのが狙い。

 大学キャンパスでの譲渡会は全国でも珍しい試みで、服の回収から当日の運営までを学生が担う。昨年は約2500着を提供し、性別を問わない「ジェンダーフリー」の視点を学生が提案。サイズのみで分別したところ、開場前から校舎を半周するほどの行列ができる盛況ぶりを見せたという。

 種村准教授は「実際に地域住民の困り事解決に貢献できる実践的な学びの場。昨年は状態の良い服を提供してくださった方が多く、受け取った方も喜んでいた。子育て世帯と地球環境の両方に優しい助け合いの機会にしたい」と話す。

 協力するゼンドラの関誠社長は「子育て世帯の家計負担軽減や環境負荷低減など、社会意義の高い活動経験は学生にとって実社会に出た後でもきっと役立つ。その点をしっかり体験して学んでほしい」と期待を寄せる。

 開催時間は11時~16時。公開学習会は10時~10時40分。会場では、子ども服や絵本の回収も受け付ける。

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