文京区本郷の東京大学本郷キャンパス(文京区本郷7)で12月14日、「文の京ガイドツアー」が行われた。
第4回となった今回のテーマは「漱石先生 明治期の東大訪問」。夏目漱石も活躍した明治期の東大を題材に、本郷キャンパスを巡り、歴史と文化を体感する内容で行った。
ツアーは東大赤門前を出発し、歴史的な学舎や史跡など2キロの行程を歩き、1時間30分かけて見学するコース。事前の抽選を経た50人ほどが参加し、4班に分かれ、各班ごとに文京区観光ガイドが説明した。
同企画は、文京区が「文の京」として掲げる文化・学術都市の魅力を発信するシリーズの一環。漱石ゆかりの地を訪ねることで、区民や来訪者に文京の歴史を身近に感じてもらうのが狙い。
参加した区民の林広志さんは「冬の澄んだ本郷で漱石の作品と明治期の東大キャンパスを重ねて体感できる貴重な機会だった」と話していた。
区担当者は「明治期の東大を歩きながら、漱石が生きた時代の空気を感じてもらえたのでは」と話した。