文京区本駒込の「東洋文庫ミュージアム」(文京区本駒込2)が1月21日、1年の休館を経てリニューアルオープンする。
「東方見聞録」マルコ・ポーロ口述、ルスティケッロ著、1485年(公益財団法人東洋文庫蔵)※禁無断転載
同館は1924(大正13)年に設立され、2024年に100周年を迎えた。今回のリニューアルでは、展示ケースの側面をガラスの仕様に変え、車いす利用者や子どもにも見やすいバリアフリー設計を採用。1階には子ども向けの読書コーナーを新設し、アジアに関連する児童書や絵本、歴史漫画を自由に閲覧できるようにした。施設リニューアルに合わせ、東洋文庫とミュージアムのロゴも刷新した。
リニューアル記念展「ニッポン再発見-異邦人のまなざし」では、マルコ・ポーロから小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)まで、日本を訪れた外国人や海外文献に記された日本像の変遷を約100点の資料でたどる。3世紀に成立した「魏志倭人伝」をはじめ、日本を「ジパング」と紹介した「東方見聞録」、イエズス会宣教師ルイス・フロイスによる「イエズス会日本年報」、国指定重要文化財「ジョン・セーリスの航海日記」などを展示する。
17世紀にオランダで出版された「日本誌」は、著者のモンタヌスが日本を訪れることなく、宣教師の報告書などを元に想像で描いた挿絵が特徴。人力車を後ろから押す姿や、女性化のように表現された大仏図など、当時のヨーロッパ人が抱いた日本イメージを知る貴重な資料となっている。
広報担当の小林敬子さんは「知れば知るほど面白くなるミュージアム。一つ一つの作品を深掘りする楽しみを味わいながら、ご覧いただければ」と話す。「今までは年配の方が多かったが、若い世代にも見ていただきたい。子ども向け読書コーナーも新設したので、親子連れでも気軽に足を運んでほしい」と呼びかける。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。火曜休館(祝日の場合は翌平日)。入館料は、一般=1,000円、65歳以上=900円、大学生=800円、高校生=700円、中学生以下無料。5月17日まで。会期中、講演会やワークショップも予定する。