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文京にお茶の水女子大学こども園 待機児童の解消と研究を両輪で

お茶の水女子大キャンパス内に開園したこども園

お茶の水女子大キャンパス内に開園したこども園

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 文京区立お茶の水女子大学こども園(文京区大塚2、TEL 03-5978-5127)が開園し、2カ月がたつ。

園長の宮里暁美さん(右)と施設長の私市(きさいち)和子さん

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 同園は文京区が施設を設置し、お茶の水女子大に運営を委託するこども園。これまで同大には、付属幼稚園、学内の学生・教職員の子どもを主な対象とする保育施設「いずみナーサリー」があったが、今回新たに、保育所と幼稚園の機能を併せ持つ「認定こども園」が開園した。対象は0~5歳で定員は93人(本年度は5歳児は未募集)。

 同園の保育方針は「自ら育とうとしていく心を伸ばす」というもので、区も賛同、保育の内容については全面的に信頼されているという。園長の宮里暁美さんは「実際にスタートしてみて感じるのは、大学のキャンパス内にあるという安心感は思っていた以上に大きいということ。緑が多く、安全なキャンパスで安心して子どもたちを散歩に連れていける」と話す。

 大学との人的交流も行われており、同大で幼児教育を学ぶ学生や院生らが、毎日数人ボランティアで保育に参加。大学が運営する強みを生かしている。「こども園が研究者と子どもたちと自然な形で接する場となっている」という。宮里さんは「開園によって待機児童の解消を図るだけでなく、同大の教育・保育の研究にも生かし、その効果を還元するという好循環を目指したい」と意気込む。

 「まずは園を軌道に乗せることが第一だが、秋ごろには、一般向けの子育て相談などが実施できるよう準備している。大学と連携しながら、文京区全体の子育て支援を支えていきたい」とも。

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